2016年 春渡航報告

滞在記録概要

孤児院での裏庭プロジェクト進行

2015年春に進めた裏庭プロジェクトではキャッサバを収穫できましたが、その後畑は手入れがなされず荒れていました。今回の裏庭プロジェクトでは荒れた畑を耕し直してキャッサバや野菜を植え、再び荒れることのないように定期的に手入れをしてもらうよう伝えることを目標としました。
またこのプロジェクトは、将来的に収穫したキャッサバや野菜を孤児院の子どもたちの給食に使い、孤児院の運営費を軽減することを目標としています。
畑の状態を確認した翌日、孤児院のオーナーとともに土を耕すための農具・肥料・野菜の種を購入しました。
カトラスなどの日本では見られない農具はオーナーに使用用途を尋ね、野菜の種はオーナーが子どもたちにどの野菜を食べさせたいかなどを聞きながら購入しました。

 

購入した農具などの価格一覧です。
 
 

 

孤児院へ戻った後、オーナーを介して二人のワーカーを雇い、畑作りをスタートさせました。
キャッサバと野菜を同時に作るには、荒れていた畑の部分を耕し直すだけでは面積が足りなかったので、新しく野菜用の畑も作りました。
ワーカーを雇うのにかかった費用は二人で400セディでした。
荒れていた畑は面積を拡大し、前回と同じようにキャッサバを植えることにしました。こちらの写真がキャッサバ用の畑です。
こちらが野菜用に新たに開墾した畑です。
キャッサバ畑ほどの面積はありませんが、それでも大きめの畑になりました。
畑の開墾が終わりをむかえたころ、キャッサバが届きました。キャッサバを植えようとしていると、子どもたちも手伝ってくれ、雑草と取りながらキャッサバを植えました。
キャッサバを植え終わったあとは水やりをしました。子どもたちだけでなく、孤児院に来ていたドイツ人ボランティアたちも手伝ってくれ、楽しく作業をしました。
水やりが終わり、落ち着いたキャッサバ畑の様子です。野菜畑については雨季が来るまでは種を植えられないとオーナーから説明を受けたので、種をオーナーに渡し、適当な時期に植えてもらうことにしました。
また植え忘れや、手入れのし忘れが起こらないよう、定期的に畑の様子を写真で送ることをオーナーと約束しました。

孤児院でのリサイクルプロジェクト進行

リサイクルプロジェクトは今回の渡航からスタートしたプロジェクトです。ガーナではゴミをゴミ箱に捨てるという習慣が定着しておらず、孤児院でもゴミは床に捨てることが当たり前になっていました。また孤児院では出た紙やプラスチックなどのゴミを全て裏庭の一角で焼却していました。私たちやオーナーは捨てられたゴミの不衛生さや、プラスチック焼却の際に出る有害ガスの危険性を危惧し、プラスチックを燃やさないよう、ゴミを分別することを決めました。
今回の渡航では第一段階として、各教室にゴミ箱を設置し、分別する目的を紙芝居を使って子どもたちに教えました。
まず教室に設置するゴミ箱を町で購入しました。
12ある孤児院の各教室に紙用とプラスチック用の二つのゴミ箱を設置し、それとは別に大きなゴミ箱を二つ購入しようと考えていたので、全部で26個必要だったのですが、町のプラスチック屋には同じ規格の小さなゴミ箱が24個もなかったので、ゴミ箱のサイズを統一することができませんでしたが、なんとか26個集めることができました。
孤児院に戻ったあと、子どもたちに各教室の名前を聞き、それぞれのゴミ箱に教室名と入れるゴミの種類(紙・プラスチック)を記入しました。
全て記入が終わると早速子どもたちが教室に設置しに行ってくれ、作業はスムーズに終わりました。
また大きいゴミ箱は孤児院の玄関に設置しました。教室のゴミ箱が満杯になったらこのゴミ箱に移し替え、大きいゴミ箱も一杯になったら紙ゴミだけ燃やしに行き、プラスチックゴミはリサイクルのために孤児院内の小屋に置いておくことにしました。
その後、先生たちに授業の時間を少しいただいて紙芝居をしました。
紙芝居では主に「ゴミをゴミ箱に捨てると孤児院が綺麗になること」「分別するとゴミを燃やしたときに有害ガスが発生せず、リサイクルもできること」を伝えました。
紙芝居をしたあと、ゴミ箱を覗くと早速ゴミが分別されており、半ば驚きながら分別することがきちんと生徒に伝わっていたことを確認できて安心しました。
次回の渡航では、孤児院に置いておくことになっているプラスチックゴミのリサイクルに向けてリサイクル会社と交渉をする予定です。

農地プロジェクト:農地の視察

 前回の渡航から続いている農地プロジェクトについてです。以前「Ready for?」でいただいた資金で孤児院のオーナーが4エーカーの農地を購入しましたが、その農地の現状の視察をしました。この農地は土地の所有者が売ってもいいと言っている35エーカーのうちの4エーカーであったので、土地の所有者の許可を得て35エーカー全てを視察させてもらいました。4エーカーの土地で作物作りが上手くいけば、その作物を売って得た資金で残りの土地を購入し、農地を拡大しようという話になりました。

  

写真は視察した農地の様子です。
土地は肥沃とはいえ、手入れがなされていないので雑草が生い茂っています。
オーナーによれば、雨季がくれば雑草を刈り、農地を作って作物を植えることができるようになるので、雨季が始まる3〜4月に農地作りを始めるということでした。
こちらの農地についても定期的に作業の進行度合いを写真で送るようオーナーと約束しました。

 

  

アブリの農家訪問

孤児院を離れたあと、ガーナの他の農家がどのような農業を営んでいるのかを知るためにアブリの農家を訪ねました。この農家はパイナップルを育てながら養豚も行っており、パイナップル畑を始めた理由として、「パイナップルは育てるのが簡単な上に需要が大きいから」ということを挙げていました。私たちの「農地プロジェクト」でも農地に余裕ができればパイナップルを植えることができることがわかりました。
視察されてもらったパイナップル畑です。
この農家さんの場合、半エーカーで1年に約2000個のパイナップルを収穫し、1つあたり1セディ(約30円)の値がつくということでした。1つあたりの売値は小さいですが、土地が良ければ育てるのにほとんど費用がかからないため、儲けを出すことができるそうです。

リサイクル工場訪問

アブリから首都アクラに戻ったあと、現地ガーナ人とともにプラスチックのリサイクル会社「」を訪問しました。あまり時間がなかったので、一社しか訪問できませんでした。孤児院のゴミをリサイクルできるか尋ねたところ、この会社はリサイクル最低量を500㎏と決めているので難しいとの返事でした。
そこでリサイクルに関しては、次回の渡航までにガーナのリサイクル会社を見つけ、コンタクトをとっておくことにしました。